眼瞼けいれん

・眼瞼けいれんは目周囲の眼輪筋が過度に収縮することで、無意識に過多の瞬目(まばたき)を起こす症状です。瞬目過多、強い羞明感(まぶしさ)、眼を開けられない、眼の不快感や乾燥感などを生じ、重症例では口輪筋などの運動障害もみられます。概ね4割の症例でドライアイを合併し、向精神薬や抗不安薬が原因となる場合も有ります。また、口・舌・咽頭・頚部のジストニアを伴う症状は、Meige(メージュ)症候群と診断されます。

・眼瞼けいれんに近い症状として、目の周囲が数秒間ピクピクと不規則にけいれんする眼瞼ミオキミアがあります。疲労やストレスで悪化しますが、多くは数週間で自然に収束します。

・千秋針灸院ではボツリヌス療法などに頼り過ぎず、軽症例では治癒や改善を目指し、中等度から重症例についても注射の頻度を減らしたり、眼瞼けいれんを軽減する効果が得られています。ボツリヌス療法に対しての不安や無効例、副作用がある場合など、当院の針治療もご検討いただけたらと思います。また眼瞼ミオキミアについては自然に治ることも多いのですが、針治療により循環改善や疲労回復を促すことで治癒し易くなります。

2019年06月29日