潰瘍性大腸炎

・原因不明で大腸粘膜に生じる慢性の炎症疾患で潰瘍を形成します。若年者に多く発症し、頻繁に繰り返す下痢や腹痛、下血、粘血便が主症状で、急性期には発熱、頻脈、体重も減少します。発症後10年以上が経過すると大腸・直腸ガンのリスクが高まるため、薬物治療を行いながら長期的な経過観察が大切になります。

・寛解期にサラゾピリンやペンタサ、アサコール等でコントロールされている方は、針灸治療を取り入れることで、腹痛の症状緩和や下痢を起こし難くなり、排便回数も減少しています。潰瘍性大腸炎では主に排便回数や粘血便などの変化に着目しており、針灸治療開始後は大きく改善する傾向です。ステロイドについては医師の指示による減量が必要です。

・潰瘍性大腸炎の軽症例では、完全に医学的な治療が不要となる治癒例(完全寛解)をはじめ、服薬が不要になったり症状が消失・軽減することが期待できます。ただし頻繁な下血を伴う重症例については潰瘍性大腸炎の活動期と考えられ、状況により針灸治療の適応が難しい症例があります。

2019年08月24日