甲状腺眼症
・バセドウ病に伴い発症する眼疾患で、眼球突出をはじめ、眼瞼腫脹、眼瞼後退、結膜充血、眼窩部痛、眼球運動障害、外眼筋腫大、複視、視力低下、眼圧上昇、視神経障害等を生じます。治療はステロイドパルス療法や、眼瞼部へのステロイド注射、35歳以上では放射線照射なども行われます。炎症後に生じる眼球運動制限や、眼窩内の脂肪組織による眼球突出に対しては、眼窩減圧術が行われます。
千秋針灸院では、できる限り内科での投薬治療期間中から針治療を行うことで、甲状腺眼症による後遺症を最小限に抑えることを目標としています。目の周囲の痛みや腫れ等の症状は初回治療時から改善することが多く、治療を開始する時期も関係しますが視力や複視も良好な傾向です。眼球突出の大幅な改善は難しいですが、炎症期の治療であれば一定の効果は見られます。