糖尿病網膜症
・糖尿病により網膜の毛細血管が痛み出血や新生血管が生じる病気で、糖尿病の罹病期間が長いほど、またHb-A1c値が高いほど網膜症の発症リスクが高まります。眼の異常を自覚できるのは進行した増殖網膜症からという場合も多く、手術をはじめ様々な治療法を駆使しても視機能の回復は難しい疾患です。糖尿病の眼への合併症としては網膜症の他に白内障、虹彩炎、調節障害や外眼筋麻痺などがあります。
・当院での緑内障への鍼治療は20年以上、100名を超える実績があり、眼科医主催の研究会等で統計症例報告を行っています。
・当院の鍼治療では目周囲の血流改善により、増殖網膜症の末期である網膜剥離が起こる前であり、基本となる血糖のコントロールができていれば、視力をはじめとした視機能の改善や維持は比較的容易です。レーザー(汎網膜光凝固)を極力避けたいと希望される患者さんも多く来院されます。増殖網膜症が進んだ末期段階では、とにかく失明を避けるための治療や、血糖のコントロールが十分に行われるまでの時間稼ぎが目的になることがあります。