若年性黄斑変性

特発性黄斑下脈絡膜新生血管(CNV)
・50歳未満で網膜黄斑部に発症する脈絡膜新生血管で、発症の原因が特定できない場合の診断名です。無治療の場合には再発を繰り返して瘢痕が拡大し悪化します。現在主流の治療はmCNVも含め、抗VEGF硝子体内注射が行われています。

近視性脈絡膜新生血管(mCNV)
・強度近視眼(-6D以上)に発症する脈絡膜新生血管で、強度近視者の5~10%に発症するとされています。視力予後は眼科での経過観察から、10年後には96.3%でmCNV発症後の脈絡膜萎縮により、矯正視力は0.1以下まで低下するとされます。

・当院での黄斑変性全般への鍼治療は15年以上、200名を超える実績があり、眼科医主催の研究会等で統計症例報告を行っています。

・針治療の効果は眼底周囲の循環を改善することで、軽症の場合には硝子体内注射に頼らず視力や視界の歪み・暗点などを改善したり、悪化を予防することが可能です。最近では重症の場合でも最小限の硝子体内注射と併用することで、良好な状態を保つ症例が増えてきました。

2019年05月21日