網膜動脈閉塞症
・網膜中心動脈もしくは分枝が、血栓や血管炎などの原因により閉塞することで網膜虚血を生じる疾患です。突然に片眼の視力・視野障害を生じる特徴で予後は不良であり、数時間以内に網膜が不可逆性変化に至る眼科医療での救急疾患の一つです。
・診断が付き次第、線維素溶解療法(ウロキナーゼ点滴)やステロイドが投与されますが無効な場合も多く、1週間ほどの間で視機能予後が決まり、退院後の眼科での治療法はなく自然回復も望めません。突然の視力低下は放置せずに、一刻も早く眼科を受診することに尽きます。
・当院での網膜動脈閉塞症への鍼治療は10年以上、20名を超える実績があり、眼科医主催の研究会等で統計症例報告を行っています。
・千秋針灸院では以前から様々な網膜動脈閉塞症への針治療に取り組んできましたが、発症から一定期間内に針治療を行うことができれば、現在の眼科医療の限界を超えて大きく改善する可能性があることが分かってきました。発症から1週間程の入院期間中や退院後に検討していただき、遅くとも1ヶ月以内に速やかに鍼治療を開始されることをお勧めします。